「会社を判断するにはどうしたらいいの?
会社が自分にあうだろうか?
スキルがなくても大丈夫かな?」
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 失敗しない会社の選び方
- マッチングする会社の選び方
- スキルがなくても大丈夫な理由
この記事を書いている私は、正社員で20年ほど勤務しました。
途中転職を1回しております。
また何回か新入社員を受け入れて指導した経験があります。
こういった私が解説していきます。
失敗しない会社の選び方
・会社を判断するポイント
会社を判断するポイントは「私を捨てているかどうか」となります。
少し言い換えますと会社自身が自分のためではなく、他者のために働いているかどうかということになります。
「自分のため」というのは、「世の中から認められたい」とか、「成長したい」という自分の欲求から働いている状態です。
松下幸之助は「私利私欲が会社を潰す」と言っています。
私利私欲とはマズローの5段階欲求における「承認欲求」と「自己実現欲求」を考えていただけると良いかと思います。
つまり「誰かに認めらたい」という承認欲求や「自分は〇〇になる」という自己実現欲求で働いている会社は潰れるということになります。
会社そのものが自分の欲求を満たすために働くと「世の中に価値を提供する」というところがおろそかになり、結果としてビジネスがうまくいかなくなる可能性が高くなります。
またそういう会社では自分視点で働いている社員も多い可能性があります。
逆に他者のために働いている会社は社員もおのずと他者視点となりますので、他人を尊重できる人が多くなります。
ここで会社は世の中に貢献するのが当たり前ではないの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし意外かもしれませんが、自分の成長や利益を優先している会社があるのが事実です。
会社を判断するポイントとして「私を捨てているかどうか」、つまり他者のために働いているかどうかが重要なポイントとなります。
・会社を判断するやり方
会社を判断するやり方ですが、会社が掲げている「ビジョン」を確認しましょう。
ビジョンが自分視点になっているか他者視点になっているかがポイントです。
ビジョンの例を2つ挙げます。
①まわりを笑顔にする
②まわりを笑顔にして業界トップになる
①は他者視点となっています。
②は一見良さそうですが、よく見ると「業界トップになる」になっています。
「業界トップになる」は自分のことですので、これは自分視点となります。
つまり「××して〇〇になる」といった自分視点のビジョンは「私を捨てている」という状態ではないということになります。
会社が掲げているビジョンを確認してその視点が自分視点か他者視点かを確認すれば、会社が「私を捨てているかどうか」「他者のために働いているか」が分かります。
マッチングする会社の選び方
・理念が一番重要
自分と会社がマッチングするかどうかは自分の理念と会社の理念がマッチしているかどうかが一番重要です。
自分の理念は自分が当たり前にできることから生まれます。
少し言い換えますと自分の得意分野になるということです。
あなたが自分の理念を実現する方向に向かうと、自然に自分の得意分野を活かせることになります。
つまり自分の理念が会社の理念とマッチしていれば、その会社で活躍できる可能性が高くなります。
例えば、ディズニーを運営しているオリエンタルランドの理念の次のとおりです。
「自由でみずみずしい発想を原動力にすばらしい夢と感動ひととしての喜びそしてやすらぎを提供します。」
「夢」、「感動」、「喜び」、「やすらぎ」という言葉がキーワードになっています。
あなたの理念にこういったキーワードがあれば、オリエンタルランドの理念とマッチしていることになります。
ここで他の条件は考えなくていいの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、待遇や勤務地などの条件もあると思います。
しかし一番重要なことは人間関係です。
会社が理念を掲げることで、同じような理念をもった人が集まります。
自分の理念と似ている理念をもっている人と一緒に仕事をすれば、人間関係がスムーズにいく可能性が高いです。
そのため自分の理念を一番大切にしていただけるのが重要です。
・理念の確認のやり方
手順は次の3ステップです。
- 会社の理念を確認する
- 自分の理念を確認する
- 理念の方向性があっているか確認する
1.会社の理念を確認する
会社の理念は調べればすぐに分かると思います。
ですのでまずは会社の理念をきちんと確認しましょう。
2.自分の理念を確認する。
自分の理念を確認する方法ですが、手っ取り早く知りたい方は次の2つの質問を考えてみてください。
「今日あなたの人生が終わるとしたら、何をしますか?」
だいたい温泉に行きたいとかお酒を飲みたいとか自分の欲求に関することになると思います。
それをふまえて次の質問です。
「あなたの欲求は全部やりつくしました。」
「その上で今日あなたの人生が終わるとしたら、何をしますか?」
この答えの中にあなた自身の理念があります。
この質問でもうまく自分の理念が分からなかった方のために、私自身が参考になった本をご紹介しておきます。
3.理念の方向性があっているか確認する
会社と自分の理念が確認できたら、方向性があっているかを確認しましょう。
理念が完全に一致することはないと思いますので、方向が同じであればOKです。
スキルがなくても大丈夫な理由
スキルがなくても大丈夫な理由は、自分の理念を明確にしてそれを第一に考えれば良いからです。
理念が明確になっていれば、おのずと自分がいるべき場所にたどり着きます。
また必要なスキルは後付でも身につけることができます。
私自身の例をご紹介します。
私は大学でプログラミングを専攻していたので、会社の配属先もソフト開発の部署を希望していました。
しかし配属されたのはソフトとは関係のない半導体開発の部署でした。
今思えばその時の私は「学校で学んだ物理の知識を活かしていきたい」という理念がありました。
そのため結果としてソフト開発ではなく、半導体開発に携わることになったのではないかと思っています。
また半導体については知識もなく、量子力学も初めて勉強するといった状況でした。
しかし物理には自信がありましたので、苦労はしましたが半導体については挫折することなく、かなりの知識を得ることができました。
ここでそんないきあたりばったりな感じでいいの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに私自身で言えば、半導体開発はもともと自分が希望していたことではありませんでした。
ただ物理の知識を活かすということは実現しています。
自分ではコントロールできない領域がありますので、自分の希望したとおりにいかないこともあります。
しかし自分の理念の方向に向かっているのであれば、自分の本質的な希望は実現します。
従って、いきあたりばったりな感じでも自分の理念の方向に向かっていれば大丈夫です。
やはり自分の理念を一番に考えるのが大切となります。
まとめ
失敗しない会社の選び方について説明しました。
大切なのは「会社が他者視点なこと」、「自分の理念が明確になっていること」、「自分の理念と会社の理念が同じ方向であること」になります。
この記事を読んで、会社選びの参考にして頂けたらありがたいです。