「どうして職場の人間関係はこんなに疲れるのだろう?
あまり自分の話を聞いてくれてない気がする。
どうすればコミュニケーションがうまくいくのだろう?」
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 職場の人間関係が疲れる理由
- 話を聞いてもらえない理由
- 話を聞いてもらう方法3つ
この記事を書いている私は、正社員で20年ほど勤務しました。
管理する立場にもいたことがあり、どうすれば部下のモチベーションが上がるかかなり試行錯誤しました。
また何回か新入社員を受け入れて指導した経験もあります。
こういった私が解説していきます。
職場の人間関係が疲れる理由
職場の人間関係が疲れる理由は「話を聞いてもらえないから」となります。
話を聞いてもらえないと、自分が否定されているような気分になり精神的にダメージを受けるからです。
例えば次のような会話をご覧ください。
私:「お客様からクレームが入ったのですがどうすればよろしいですか?」
相手:「クレームの内容は確認しましたか?」
私:「まだです。すぐに確認します。」
この会話は一見普通に見えますが、相手は私の質問にきちんと答えていません。
つまり相手はきちんと私の話を聞いていないことになります。
きちんと話を聞いて質問に答えるとこうなります。
私:「お客様からクレームが入ったのですがどうすればよろしいですか?」
相手:「まずはクレームの内容を確認するのが良いと思います。」
私:「わかりました。すぐに確認します。」
ほんの少しの違いですが、この違いが小さな精神的ダメージとなりそれが蓄積されて疲れていきます。
ここで疲れる原因は他にもたくさんあるのでは?と思った方もいらっしゃると思います。
確かに人間関係で疲れる原因は他にもあります。
しかし仕事を押し付けられるとか意見が対立するといったケースも自分の話が無視されるということが根本にあります。
例えばこんな感じです。
相手:「明日までに資料を作成しておいてください。」
私:「今はクレーム対応で余裕がないので他の人にあたって頂けませんか?」
相手:「じゃあ、まかせたよ。」
ここまで極端ではなくても自分の話が結果的に無視されることは、かなりの精神的ダメージが入ります。
つまり「話をきちんと聞いてもらえないこと」が職場の人間関係で疲れる理由となります。
話を聞いてもらえない理由
話を聞いてもらえない理由は相手と自分の両方にあります。
それぞれを解説します。
・相手が話を聞かない理由
相手が話を聞かない理由は「話を聞くことはとても疲れるから」です。
話を聞くことはかなりの集中力が必要となります。
例えば先程の「お客様からクレームが入ったのですがどうすればよろしいですか?」という質問ですが、集中していないと「お客様からクレームが入った」ということだけを認識してしまいます。
その次に「クレーム内容を確認する」→「事実関係を明確にする」→「お客様に謝罪する」ということが頭のなかで勝手に連想されます。
そして今どの段階にいるのかを確認しようとして「クレームの内容は確認しましたか?」という発言になるわけです。
これはほとんど自動的な思考となり、あまりエネルギーを使わないので疲れません。
人の話をきちんと聞くのは思ったよりも大変なことですので、かなり意識しないとできないことです。
相手がきちんと話を聞いてくれることは当たり前ではないと認識しておきましょう。
・自分の話を聞いてもらえない理由
自分の話を聞いてもらえない理由は「相手に負担をかけているから」です。
具体的には話が長かったり、要点がまとまっていなかったりするケースです。
相手に負担をかける話し方をすると、相手はこちらの話しを聞くことを無意識に避けるようになってしまいます。
例えばこんな感じです。
私:「先程営業から連絡がありまして、お客様から電話があったそうです。あまり良くない話でクレームが入ったみたいです。」
結構しんどい感じがすると思います。
これはどうでしょう。
私:「先程お客様からクレームが入りました。営業に電話があったそうです。」
かなりストレートで分かりやすく、あまり負担がないように感じると思います。
こういう風に職場では相手に負担をかけない話し方をすることが大切になります。
話を聞いてもらう方法3つ
話を聞いてもらう方法は次の3つとなります。
- 相手を変えない
- 相手の話を聞く
- 話し方を変える
1.相手を変えない
相手を変えようとするのはNGです。
他人を変えることはできません。
仮に「話を聞いてください」と言っても、その言葉自体を聞いてくれません。
相手には相手の領域があり、それはこちらからはコントロールできない領域となるからです。
リーダーの立場にいる人はきちんと話を聞いてくれるのでは?と思うかもしれません。
しかし話を聞くスキルがある人がリーダーになっているわけではありません。
ですので相手を尊重する意味でも相手を変えようとしないようにしましょう。
2.相手の話を聞く
まずは相手の話を聞きましょう
自分の話を聞いてもらいたいときは、先に相手の話を聞いてあげることが必要です。
3.話し方を変える
相手に負担がかからない話し方に変えましょう
やり方は「テーマ」、「結論」、「根拠」、「行動」の順で話すことです。
例えば先程の例ではこうなります。
私:「商品Aの件ですが、先程お客様からクレームが入りました。営業に電話があったそうです。クレームの内容はこれから確認します。」
ポイントは結論を先に話すことになります。
何の話をしているかというテーマがすでに認識されているのであれば、結論からでOKです。
まずは自分がきちんと話を聞いているか、またきちんと話ができているかを考えることが大切です。
ただしコミュニケーションは相手があってのことですので、それでもうまくいかないケースもあります。
そのときはその相手とはなるべく距離をとるようにしましょう。
まとめ
職場の人間関係が疲れる理由について説明しました。
話をきちんと聞いてもらえているのかどうかに注目して頂くことで、職場でのコミュニケーションを改善するきっかけになってくれたらありがたいです。