職場で関わるとやばい人【あなたは攻撃されているかもしれません】

職場で真面目に頑張っている人
「どうしてこんなに消耗しているのだろう?
正しいことを言われているけどなんかモヤモヤする。
前向きに考えようとすると疲れる。」

こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

  1. 職場で関わるとやばい人
  2. 攻撃になってしまう言動3つ
  3. 悪いポジティブをやめましょう

この記事を書いている私は、正社員で20年ほど勤務しました。
管理する立場にもいたことがあり、どうすれば部下のモチベーションが上がるかかなり試行錯誤しました。

また何回か新入社員を受け入れて指導した経験もあります。

こういった私が解説していきます。

職場で関わるとやばい人

職場で関わるとやばい人は「分からないようにこちらを攻撃してくる人」です。
これは「カバートアグレッション(Covert Aggression)」と言われています。

明らかに攻撃してくる場合は対処しようと意識できるのですが、分からないように攻撃してくる場合はそもそも対処しようと意識しないからです。

そのため攻撃をまともにくらってしまって、精神的にダメージを受けることになります。

分からないように攻撃するというのは例えばこういう感じです。

私:「この商品はどういう風に販売していけばよいでしょうか?」
相手:「それを考えるのが営業であるあなたの仕事でしょう。」

この会話で相手は正しいことを言っているように見えますが、実は私を攻撃していることになります。

これくらいだったら大したことではないのでは?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

確かにこの会話だけではそこまで問題にはなりません。

しかしこちらを攻撃してくる人はほぼすべての会話で攻撃してきます。
その人と会話を重ねることで小さな精神的ダメージが蓄積していき大きなダメージになっていきます。

つまり分からないように攻撃してくる人は関わるとただひたすらに消耗することになります。

攻撃になってしまう言動3つ

攻撃になってしまう言動を3つご紹介します。

  1. 質問をそらす
  2. 罪悪感や羞恥心をあおる
  3. 被害者を装う

1.質問をそらす

「質問をそらす」はこちらの質問に対してまともに答えを返さないことです。

これは「答えにくい質問」や「答えられない質問」に対して「答え」を言わなくて済むようにするためです。

次の例を御覧ください。

 私:「この報告書の締切はいつでしたか?」
 相手:「メールを確認してください。」

質問は「いつ」を聞いていますので、「日にち」を答えるのが普通です。
もし分からないのであれば、「分かりません」が答えになります。

しかしこんな感じで質問に対して「分からない」と言わなくて済むように、質問をそらしてきます。

こちらの質問に対して相手がまともに答えていないと感じたら注意しましょう。

2.罪悪感や羞恥心をあおる

「罪悪感や羞恥心をあおる」はこちらに対して「私が悪い」と思わせることです。

これはこちらに「悪いな」とか「恥ずかしいな」と感じさせることで、こちらのマウントをとるためです。

次の例を御覧ください。

 私:「この報告書の締切はいつでしたか?」
 相手:「メールを確認しましたか?」

こう言われると「メールを確認していないなんてダメだな」と罪悪感を感じるかと思います。

相手の発言により自分が罪悪感や羞恥心を感じたら注意しましょう。

3.被害者を装う

「被害者を装う」は自分が他人の指示で仕方なくやっている感じを出すことです。

これはこちらの意見を受け入れないようにすることで、こちらをコントロールするためです。

次の例を御覧ください。

 私:「この報告書は急がなくでも大丈夫ですよね?」
 相手:「上司の命令なのですぐに提出してください。」

こんな感じで「自分も上司から言われているんだ」という雰囲気を醸し出してきます。
「自分にはどうしようもない」という感じを出して、こちらの話を聞かないようにしてきます。

相手の発言が「自分も被害を受けているんだ」という雰囲気を出していたら注意しましょう。

会話をするとなんかモヤモヤする場合、まずは相手が攻撃しているかどうかを確認しましょう。

そしてそれが1回や2回でなく何回も続くようでしたら、その人はやばい人です。

やばい人だと認識できたら、自分の身を守るためにもその人から距離をとるようにしましょう。

悪いポジティブをやめましょう

ポジティブには良いポジティブと悪いポジティブがあります。

良いポジティブは良かったことをそのまま認識することです。
例えば、「今日は風が気持ち良い」とか「朝ごはんがおいしかった」といった感じで認識することです。

この良いポジティブは、自分の周りにある良いことを見つけやすくなるというメリットがあります。

反対に悪いポジティブは悪かったことを良いことだと認識してしまうことです。

この悪いポジティブはすぐにやめましょう。

悪いポジティブを使うと感情はマイナスになっているのに、思考を無理やりプラスにしようとするので精神や体調に悪影響がでるからです。

先程の会話をもう一度例に出します。

私:「この報告書の締切はいつでしたか?」
相手:「メールを確認しましたか?」

感情は罪悪感を感じているのでマイナスになっています。

この状態で「メールを確認するようにアドバイスをくれてありがたい」とポジティブに考えるのが悪いポジティブです。

感情と思考がバラバラになっていることがお分かり頂けるかと思います。

ここで物事には必ず良い面があるけどそれは無視していいの?と思うかもしれません。

確かにどんな物事にも悪い面だけではなく良い面もあります。

しかし悪い出来事に対してその良い面をみることは、感情がきちんと整っていることが前提となります。

感情がフラットな状態であれば、先程の例も「今はこの人と話すタイミングではないことが分かってよかった」というような客観的な思考をすることもできます。

感情がマイナスの状態なのに、無理やり思考をポジティブにするということはとても危険です。

まずはあなたご自身の感情を一番大切にして、今すぐ悪いポジティブはやめましょう。

まとめ

職場で関わるとやばい人について説明しました。

一番の問題は「攻撃されていることに認識できない」ことです。
この記事を読んで「カバートアグレッション」という言葉だけでも知って頂けたらありがたいです。

よろしければこちらの記事もぜひご参考ください。

>>職場の人間関係が疲れる理由【あなたは話を聞いてもらえてますか】